米国向けに製品を販売する際のCPSC規制とは? ~知らないと輸入拒否!? 米国市場への“入国審査”を突破せよ~
「アメリカに売るなら品質管理だけで十分じゃないの?」「まさか“ラベル”や“試験報告書”でトラブルに⁉」 そんな甘い考えで米国市場に製品を輸出すると、思わぬ落とし穴にハマる可能性があります。それが「CPSC規制」です。 今回は、米国のCPSC(米国消費者製品安全委員会)が管理する規制について、初めて輸出する人にもわかりやすく解説します。 🔍 CPSCとは? CPSC(Consumer Product Safety Commission)は、消費者製品の安全性を監督する米国政府機関です。 対象となる製品は、子ども向け玩具から家庭用品、電子製品、衣類、スポーツ用品など広範囲にわたります。一言でいうと、 「製品が人をケガさせたり、命を脅かしたりしないことを確認する“番人”」 です。 ⚠️ 規制対象となる製品例 以下のような一般消費者向け製品は、CPSCの監視対象になります: 📄 CPSC規制の主なポイント 1️⃣ 製品の安全基準(CFRに準拠) 製品は米国連邦規則(CFR: Code of Federal Regulations)の基準を満たす必要があります。例: 2️⃣ 試験・証明書の提出(CPC or GCC) ※これらがないと、輸入時に税関で止められるか、販売後にリコール対象となる恐れがあります。 3️⃣ ラベル・追跡情報の表示 🧠 よくある“やってしまいがち”なミス ケース 結果 ASTM規格を知らずに玩具を輸出 米国税関で差し止め CPCが英語でなく、日本語で提出 受理されず返品に 可燃性テストを省略した衣類 CPSCからリコール命令 販売サイトに安全証明の記載なし Amazonから出品停止処分 →「法律を破っていなくても、“提出すべき書類を忘れた”だけでNGになる」というのが米国輸出の怖さです。 🧰 じゃあ、どう備えればいい? ✅ ステップ1:製品カテゴリの規制を調べる → CPSC公式サイト(https://www.cpsc.gov/)で検索 例:”toys”、”children’s clothing”などでガイドラインが出てきます ✅ ステップ2:第三者試験機関でのテストを依頼 → CPSCに登録された公認機関で行うこと→ […]