〜「住所不明」で荷物が戻る前にできること〜
国際配送で最も多いトラブルのひとつ、それが「宛先不明による返送」です。
送料も時間もかけて送った荷物が、数週間後にボロボロになって戻ってきた…。そんな残念な経験、ありませんか?
実は、返送の多くは“住所の記載ミス”や“確認不足”が原因です。
この記事では、ちょっとした工夫で返送リスクを大幅に減らせる、住所確認の具体的なコツをご紹介します!
✅ なぜ「正しい住所」を書いても返送されるのか?
「ちゃんと書いたのに届かなかった」という場合、“現地のルールに合っていなかった”ことが多いのです。
例えば:
- 英語での住所順が間違っていた(国によって順番が違う)
- 建物名や部屋番号が抜けていた
- 郵便番号が古い・誤っていた
- 特殊文字(é, ü, çなど)が正しく印刷されなかった
- 相手国の配達員がローマ字表記に不慣れだった
✍️ 返送を防ぐ!住所確認の7つのコツ
1. 「現地式」の住所順に合わせる
各国には独自の住所の書き方があります。
例:アメリカの場合
👉【名前】→【番地・通り名】→【市名・州名・郵便番号】→【国名】
例:韓国の場合
👉【郵便番号】→【市・区・町】→【番地】→【建物名・部屋番号】→【名前】
📌 公式サイトや現地配送業者のサンプル住所を参考に!
2. 英語の略語や表記ルールを守る
- 番地(Street → St., Avenue → Ave., Building → Bldg.)
- 「#」は使わず、「Apt」「Room」「Suite」などの表記を使う
- 例:Apt. 302, Bldg. 5 は国際配送では通じやすい
3. 郵便番号(ZIP Code)は最新か?
意外と多いのが、古い郵便番号のまま発送してしまうケース。
🛠 各国の郵便番号は、年単位で更新されることも。
👉 発送前に「相手国 郵便番号 検索」で確認しましょう。
4. 名前のスペルミスは即アウト
- 海外ではフルネームが一致しないと受け取り拒否されることも。
- とくにDHLやFedExなどの私企業は、身分証と照合される場合があります。
💡 ユーザー登録名と配送宛名が異なると、受け取れないケースもあるので注意。
5. 電話番号は国際形式で必ず記載
受取人不在時の再配達・住所確認に現地の配達員が電話連絡する場合があります。
正:+1 123-456-7890(国番号付き)
誤:0123-45-6789(国番号なし)
📌 DHL、FedEx、UPSなどは電話番号が必須です。
6. 相手に「自分の住所をコピペで送ってもらう」
手打ちで書くより、現地の人からそのまま住所をコピーしてもらう方が圧倒的に安全。
💬 使えるひとこと例:
“Can you please send your full shipping address exactly as used for receiving international parcels?”
7. Googleマップで住所の「実在」をチェック
- 実際に存在する住所かどうかをGoogleマップで確認
- マンション名やビル名で検索して、ピンが立つかチェック
📌 一部の新築マンションや地方の地名は、配送業者のシステムに登録されていないことも!
🚫 これもNG!よくある記載ミス
ミス例 | 理由 |
---|---|
「部屋番号抜け」 | 大型建物では届かない可能性大 |
「国名が日本語表記」 | 現地で読めないため、仕分け不能に |
「都市名の省略」 | 州名だけでは特定できないケースあり |
「2行で済ませる」 | 詳細不足でエラーになる可能性あり |
✨ まとめ:送り主ができる“最後の一工夫”
返送は「お金」と「信用」を同時に失う厄介なトラブル。
でも、住所確認を少し工夫するだけで、返送リスクを大幅に下げることができます。
✅ 相手の住所は現地仕様で正しく表記
✅ 郵便番号・電話番号・部屋番号の有無を再確認
✅ 不安なときは現地住所をそのまま送ってもらう
海外発送に慣れていないうちは、少し面倒でも確認を怠らず、「送って終わり」ではなく「届いて初めて成功」を意識していきましょう。
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