「FDA登録は一度やれば終わり」
そう思っていませんか?
実は、FDA登録には“有効期限”があり、定期的な更新が必須です。更新を忘れると、輸出停止や通関トラブルといった深刻なリスクにつながることもあります。
この記事では、FDA登録の有効期限や更新ルール、よくある誤解について、分かりやすく解説します。
そもそもFDA登録とは?
FDA登録とは、アメリカに食品・飲料・サプリメント・化粧品・医療機器などを輸出・販売する際に、米国食品医薬品局(FDA)へ施設情報を届け出る制度です。
対象となるのは、例えば以下のような事業者です。
- 食品・サプリメントの製造工場
- 包装・保管を行う施設
- 米国向けに製品を出荷する海外メーカー
登録がない、または無効な状態では、原則として米国市場に製品を出すことができません。
FDA登録の有効期限はいつまで?
FDA登録の有効期限は「2年」です。
正確には、偶数年の10月1日〜12月31日の間に更新(再登録)が必要と定められています。
例:
- 2024年に登録・更新した場合
→ 次回更新期限:2026年12月31日まで
登録日から2年間有効、という考え方ではない点が重要です。
更新しないとどうなる?
FDA登録を更新しないまま期限を過ぎると、登録は自動的に無効(キャンセル)されます。
その結果、以下のようなリスクが発生します。
- 米国での輸入拒否(Import Refusal)
- 港や空港での貨物差し止め
- 取引先・バイヤーからの信用低下
- 再登録に伴う余計な手続き・コスト
特に、米国側の輸入者はFDA登録の有効性を厳しくチェックするため、「更新忘れ」はビジネス上の致命傷になりかねません。
よくある誤解:登録情報が変わらなければ更新不要?
これは完全な誤解です。
たとえ
- 会社名
- 住所
- 製造内容
が一切変わっていなくても、2年ごとの更新は必須です。
逆に、更新期間外でも、情報変更があった場合は速やかな修正(Amendment)が求められます。
FDA登録更新で注意すべきポイント
更新時には、次の点を必ず確認しましょう。
- 登録者情報(会社名・住所)は最新か
- 米国代理人(US Agent)は有効か
- 製品カテゴリや事業内容に変更はないか
- 登録番号を取引先に正しく共有しているか
「前回と同じ内容でいいだろう」と油断すると、思わぬミスにつながります。
まとめ:FDA登録は“継続管理”がカギ
FDA登録は、
**「一度やって終わり」ではなく、「2年ごとに必ず更新する義務がある制度」**です。
- 有効期限:2年
- 更新時期:偶数年10月1日〜12月31日
- 未更新:登録無効・輸入リスク大
米国市場でビジネスを継続するためには、計画的な更新管理が欠かせません。
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