1. HSコードとは? なぜ重要?
HSコード(Harmonized System Code、通称「税番」)は、世界税関機構(WCO)によって定められた国際的な品目分類コードです。国際交易で扱う商品の統一的な識別に使われ、関税、統計、原産地規則、輸送、貿易政策にも活用されています。
日本では、国際共通の 6桁 + 独自の 3桁(統計細分) を加えた 9桁 の形式が基本になります。
2. HSコードの構造を理解しよう
桁数 | 意味 | 形式の例 |
---|---|---|
2桁 | 類(Chapter) | 例:08(果実類) |
4桁 | 項(Heading) | 例:0808(リンゴ) |
6桁 | 号(Subheading) | 例:0808.10 |
9桁 | 統計細分(日本特有) | 例:0808.10‑000 meti.go.jpcustoms.go.jp |
3. 商品情報を明確にする(準備フェーズ)
まず、HSコード検索の前に以下を明確にしておくと分類ミスを避けられます 。
- 商品の特徴(材質、形状、機能)
- 用途
- 原材料や構成比など可能なら詳細な情報も!
4. ステップで見る!HSコードの調べ方(日本の税関サイトを使って)
ステップ1:日本税関の「関税分類検索」へアクセス
税関公式サイト上で、「実行関税率表」や「関税分類検索」で調べることができます。

検索時の注意点があり、一般名称でヒットしない場合は「検索用キーワード(例:「ばれいしょ」など)を使う」との説明もあります。
ステップ2:検索フォームに商品名やコードを入力
例:「Tシャツ」「コーヒー豆」等で検索して、候補を探します。検索結果にはHSコード(6桁)や日本独自の9桁コード、関税率や注釈などが表示されます。

ステップ3:検索結果の分類に注意しながらコードを選ぶ
類・項・号の構造を意識し、説明文や注も確認して、自分の商品に最も当てはまる番号を選びましょう 。

ステップ4:必要に応じて税関に「事前教示制度」で確認
判断が難しい場合やリスクを避けたい場合は、税関の事前教示制度を利用できます。
照会書(C-1000号)や関連資料(写真、図面、見本など)を提出することで税関が正式なHSコードを通知してくれ、原則30日以内に回答が得られ、回答内容は3年間尊重されます。
5. 全体の流れまとめ(ステップ形式)
- 商品の性質や用途を整理する
- 日本税関の「関税分類検索」ページへアクセス
- キーワード検索(注意:名称だけでヒットしない場合も)
- 検索結果から適切な6桁または9桁のHSコードを選択
- 不明な場合は「事前教示制度」を活用
- 確定したコードは書類や取引先と共有し、再確認を忘れずに
6. 注意点・補足情報
- 正確な分類を怠ると… 関税の過徴収、通関遅延、罰金などのリスクがあります 。
- EPA/FTAを活用する場合、正しいHSコードを使用することが特別関税の適用条件となるため、特に重要です
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