アメリカから商品を発送する際、どの運送会社を使うかによって送料・配送スピード・顧客満足度が大きく変わります。特に越境ECや海外向け個人販売を行っている方にとって、「追跡のしやすさ」と「公式情報の信頼性」は非常に重要です。 そこで今回は、アメリカ発の代表的な配送会社の公式サイトと、追跡に便利なリンクをまとめてご紹介します。 📦 1. USPS（アメリカ郵便公社） 特徴：全米に最も広いネットワークを持ち、料金が安く、小型商品の発送に強い。向いている配送：書類、小包、軽量物。eBayなど個人取引でも人気。 🚚 2. UPS（United Parcel Service） 特徴：法人向けに強く、配送スピードと追跡精度が非常に高い。向いている配送：商業貨物、大型荷物、スピードが必要な商品。 ✈️ 3. FedEx（フェデックス） 特徴：航空便ネットワークに強みがあり、グローバルな配送スピードに定評あり。向いている配送：緊急性の高い配送、B2B商品、高額商品。 🌐 4. DHL Express 特徴：国際配送に強く、日本を含むアジア圏への配送も得意。向いている配送：越境EC、B2B、小口から大口まで対応可能。 🔄 5. Amazon FBA（Fulfillment by Amazon）を利用する場合 特徴：米国内Amazon倉庫からの発送が前提。自社発送でなくても、追跡は可能。向いている配送：Amazonで販売する商品全般。 🔍 6. 汎用トラッキングツール（複数会社に対応） どの運送業者で発送されたかわからない場合や、一括確認したい場合に便利な追跡サイトもあります。 ✅ 17TRACK（セブンティーン・トラック） ✅ Parcel Monitor ✅ AfterShip 📌 まとめ：用途別おすすめ運送会社 ニーズ おすすめ配送会社 コストを抑えたい USPS スピード重視 FedEx / UPS 国際配送に強い DHL Express ECサイト一括管理 Amazon FBA […]

越境ECの成功を左右する要素は数多くありますが、「配送方法の選定」はその中でも売上と顧客満足に直結する極めて重要な要素です。とくに、国際小包（パーセル便）にするのか、民間の輸送業者（クーリエ）を使うのかという選択は、コスト・リードタイム・信頼性など複数の観点から判断する必要があります。 本記事では、越境EC事業者が知っておくべき「配送方法の違い」と「選定のポイント」について解説します。 配送方法の選択肢とは？ 越境ECで主に使われる配送方法は、大きく以下の2種類に分けられます。 1. 国際小包（パーセル便） 2. 民間輸送業者（クーリエ） 国際小包（パーセル便）の特徴と活用シーン ✅ メリット： ❌ デメリット： 📦 向いている商品： 民間輸送業者（クーリエ）の特徴と活用シーン ✅ メリット： ❌ デメリット： 🚚 向いている商品： 配送業者選びのチェックポイント 配送手段を選ぶ際は、次のポイントをチェックしましょう： 項目 質問の例 小包 クーリエ コスト 単価が安い商品か？利益率は保てるか？ ◎ △ スピード 顧客が即納を期待しているか？ △ ◎ 信頼性 紛失・遅延が許されるか？ △ ◎ 追跡精度 カスタマー対応の工数削減が必要か？ △ ◎ 顧客層 個人客か法人か？住所環境は？ ◎ ◎（法人向け） 通関処理 商品に規制はあるか？インボイス処理の知識はあるか？ △ ◎ 併用戦略も有効 実際には「どちらか一方」に絞るのではなく、併用戦略が有効です。 また、近年は配送代行サービス（3PL）や海外倉庫の利用も増えており、発送の柔軟性が高まっています。 […]

AliExpress（アリエクスプレス）とは、中国の大手IT企業アリババグループが運営するグローバル向けオンラインマーケットプレイスです。主に中国・香港などの出品者が、世界中の消費者に対して商品を直接販売できる「越境EC」型のプラットフォームです。 🛒 AliExpressの特徴 項目 内容 運営会社 Alibaba Group（中国・杭州） 開始年 2010年 対象 個人消費者（BtoC）向け越境EC 公式サイト https://www.aliexpress.com 🌍 世界中で人気の理由 📦 主なカテゴリ 👨‍💼 出品者側から見たメリット メリット 内容 低コストで出品可 初期費用ゼロ・月額使用料なし（手数料のみ） 世界中に販売可能 新興国・東欧・中南米などAmazonが弱い地域も狙える テンプレートで簡単に出品 複雑なHTMLなどは不要で操作が簡単 ⚠ デメリット・注意点 🔍 AliExpressとAmazonの違い 比較項目 AliExpress Amazon 出品者中心 主に中国の業者 世界中の業者やブランド 価格競争力 非常に高い 標準的（ブランド力重視） 配送スピード 遅め 速い（FBA） 品質保証 あまり強くない 比較的安心（返品制度あり） ✅ こんな人におすすめ

越境ECで知っておきたい貿易コンプライアンスと業務効率化の鍵 越境ECが成長を続ける中、「GTS（Global Trade Services）」という言葉を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか？GTSは、大手企業が国際取引の複雑なルールを自動で管理するために導入するグローバルトレードマネジメントシステム（GTMS）の中核的な仕組みです。 本記事では、越境ECにおいてGTSが果たす役割や、具体的にどんな企業に有用なのかをわかりやすく解説します。 🌐 GTSとは何か？簡単に言うと… GTS（Global Trade Services） とは、SAPなどが提供する貿易管理業務の統合ソリューションです。以下のような業務を一元管理できます： 📌 一言で言えば、「グローバル取引におけるコンプライアンスを自動で守る仕組み」です。 📦 なぜ越境EC事業者にも重要？ 「うちは中小規模の越境ECだから関係ない」と思うのは早計です。以下のような場面でGTS的な機能が役立ちます： ✔ 多国籍に商品を販売している → 輸出入規制や税制は国ごとに異なり、都度調べるのは非効率。 ✔ 商品に該非判定が必要（軍民両用・規制品など） → GTSはECCNコード管理や輸出許可チェックを自動化可能。 ✔ 禁止対象国や企業への出荷を避けたい → GTSにはブラックリスト自動照合機能が搭載されています。 🛠️ GTS導入の具体的な効果 機能 効果 サンクションチェック 制裁リスクの回避（例：米国OFACリスト） HSコード分類 関税率を正確に計算・輸出書類の整合性確保 原産地証明管理 FTA活用で関税を削減できる可能性 オンライン連携 ERPやECシステムと連動して無駄な二重入力を削減 🧩 中小企業がGTSを活用するには？ SAP GTSのような大規模ソリューションは導入費が高いため、以下のような中小企業向け代替ツールも存在します： ◾ Amber Road（現E2open） クラウドベースでGTS機能を一部提供。サブスクリプション方式。 ◾ Trademo 貿易データ分析や規制情報を検索できるスタートアップ型のサービス。 ◾ Descartes Systems Group […]

～米国ビジネスの第一歩は「納税者番号」から始まる～ 米国でビジネスを展開しようとする際に、避けて通れないのがEIN（Employer Identification Number）の取得です。これは、米国での法人や個人事業主に割り当てられる納税者識別番号であり、まさに「ビジネスのパスポート」とも言える存在。 今回は、EINの基礎知識、取得方法、そして具体的な活用場面まで、実務視点でわかりやすく解説します。 ✅ EINとは？基本の役割 EIN（Employer Identification Number）は、アメリカのIRS（内国歳入庁）によって発行される9桁の番号です。日本の法人番号や個人のマイナンバーに近いイメージですが、企業活動に限定された用途で使用されます。 主な用途： 📝 EIN取得の手順（海外居住者向け） 米国外居住の日本人（法人または個人事業主）がEINを取得する場合の基本ステップを紹介します。 1. SS-4フォームを用意する IRS指定の申請書「Form SS-4」を記入。記入例はネットでも多数公開されていますが、以下は重要ポイントです： 項目 内容 1 法人名または申請者名 7a/7b 代表者名・署名者名（個人名） 9a Entity type（例：LLC、Corporationなど） 10 EINの取得目的（”Complying with IRS withholding requirements” など） 2. 電話で申請（海外居住者限定） 米国外からはIRSの国際部門へ電話で申請可能。番号：+1-267-941-1099（英語対応）受付時間：米国東部時間で月〜金、午前6時〜午後11時（混雑時は長時間待機あり） 3. EINの発行（即日〜数日） ✔ 補足：Fax申請や郵送も可能ですが、発行まで数週間〜1ヶ月以上かかるケースが多いため、電話が最速です 🌎 なぜEINは海外ビジネスで重要なのか？ ✅ 米国AmazonやShopifyの税務登録に必須 米国市場に商品を販売するには、税務情報の登録が求められます。特にW-8BEN-Eフォーム（法人の場合）でEINの記載が必要となり、取得していないと**源泉徴収30%**が課される可能性があります。 ✅ 米国法人やLLC設立時に必要 ✅ 海外取引先との信頼性向上 ❗ EIN取得時の注意点 📌 まとめ：EIN取得は「米国市場進出の鍵」 米国との取引、特に越境EC、輸出入、クラウドサービス提供などを行う場合、EINの取得はほぼ必須です。 […]