越境ECを始めたばかりの方がよく陥る配送トラブルのひとつが、「名前の順番ミス」です。
日本では「姓→名」が基本ですが、海外では「名→姓」が主流。
この違いを知らずに発送してしまうと、荷物が届かない、通関で止まる、返送されるなどのリスクも…。
今回は、国ごとの名前の並び順と注意点、そして確実にトラブルを防ぐ方法をまとめてご紹介します。
🧭 世界の名前の順番の違いとは?
■ 日本・韓国・中国など東アジア圏:
👉 姓 → 名(例:田中 太郎 = TANAKA Taro)
■ 欧米諸国(アメリカ・イギリス・ドイツなど):
👉 名 → 姓(例:John Smith)
■ 東南アジア・中東・南米などはバラバラ
- フルネームの中にミドルネームがある人が多い
- パスポートの表記と現地で使う順序が異なる場合も
✈ なぜ「名前の順番」でトラブルが起きるの?
▷ 通関で本人確認が取れない
→「名・姓」が逆に入力されていると、受取人情報と身分証が一致せず、荷物が止まる・返送される可能性あり。
▷ 現地の配送業者が配達できない
→ 荷物のラベルや伝票に理解不能な名前の順番が記載されていると、「宛先不明」と判断されることも。
📦 よくある配送トラブルの実例
❌ 例1:アメリカ宛に「TANAKA Taro」と記載 → 宛名不一致で保留
❌ 例2:スペイン宛に「Sato」だけ入力 → フルネームでないと配達不可
❌ 例3:インドネシア宛でミドルネーム省略 → 本人確認できず返送
✅ トラブルを防ぐための4つの対策
1. 「名 → 姓」順で入力を統一(海外宛の場合)
→ 例:Taro TANAKA のように英語圏の順番で書くのが基本。
2. 名前はローマ字フルネームで登録・入力する
→ 例:Kenji Nakamura(短縮しない、イニシャルにしない)
3. eBayやShopifyなど販売サイト側で注文情報を確認
→ eBayでは「First Name」「Last Name」が明確に分かれているので、ラベル作成時に反映ミスしないよう注意。
4. 配送ラベルと宛名の形式を国に合わせて確認
→ 国によっては「姓, 名」のような表記(例:Smith, John)も一般的。DHLやFedExの送り状で見慣れておくと◎。
📋 名前順チェックリスト(主要国)
国・地域 | 順番 | 備考 |
---|---|---|
アメリカ | 名 → 姓 | 例:John Smith |
イギリス | 名 → 姓 | ミドルネームを含む場合あり |
フランス | 名 → 姓 | 例:Pierre Dupont |
中国 | 姓 → 名 | 例:張 三(Zhang San) |
韓国 | 姓 → 名 | 例:Kim Minsoo |
フィリピン | 名 → 姓 | ミドルネーム記載が望ましい |
タイ | 名 → 姓 | ニックネームも多用される |
ブラジル | 名 → 姓 | 長い名前や複数姓がある場合も |
📝 まとめ:正しい名前順でスムーズな配送を!
越境ECにおいて、「名前の順番」という些細に見える部分が実は重大なトラブルの引き金になります。
- 「現地のルールに合わせて」
- 「配送ラベルは英語で統一」
- 「常にフルネームで正確に」
この3点を押さえておけば、国際配送の失敗を大幅に減らすことが可能です。
細部に気を配ることで、お客様の信頼も高まり、リピートにもつながります。
越境ECは「小さな配慮」で信頼を築くビジネスです。
ぜひ今日から、名前の順番にも気をつけてみましょう!
※本記事の情報は執筆日時点のものです。今後サービス内容や料金等が変更される可能性がありますので、最新情報は各公式サイトでご確認ください。