企業やオンラインショップでよく聞く「No Return(返品不可)」ポリシー。
コスト削減や不正返品対策として魅力的に映る一方で、国によっては法律違反になる可能性があることをご存じでしょうか?
今回は、「No Return」ポリシーを採用しても比較的問題になりにくい国の特徴と、注意すべき国について分かりやすく解説します。
まず大前提:法律がすべてを決める
返品ポリシーは「企業の自由」ではありません。
多くの国では、消費者保護法が返品・返金ルールを定めています。
特にEC(オンライン販売)の場合、クーリングオフ制度や無条件返品制度が義務化されている国もあります。
🚫 「No Return」がほぼ不可能な国
🇪🇺 EU加盟国(例:Germany、France など)
EUでは「消費者権利指令」により、
オンライン購入の場合、原則14日間の無条件返品が義務付けられています。
✔ 商品に欠陥がなくても返品可能
✔ 理由不要
✔ 加盟国すべてに共通ルール
つまり、EU圏で「No Return」は基本的に違法です。
United Kingdom
ブレグジット後も、消費者契約規則により14日間の返品権が維持されています。
⚖️ 条件付きで可能な国
United States
アメリカには連邦レベルでの一般的な返品義務はありません。
✔ 実店舗では「No Return」合法(州法に準拠すればOK)
✔ 返品ポリシーは店舗が自由に設定可能
✔ ただし表示義務あり(州によって異なる)
実際、アメリカでは返品不可の店舗も存在します。
Canada
州によって異なりますが、
基本的には事業者が返品ポリシーを決められます。
ただし「虚偽表示」や「不当表示」は違法です。
🌏 比較的柔軟な国
Singapore
シンガポールでは、
不良品でない限り、返品は法律で義務付けられていません。
返品はあくまで店舗の裁量が大きい国です。
Australia
ここは少し注意が必要。
オーストラリアでは消費者保証制度が非常に強く、
不良品は必ず返金・交換対象になります。
しかし、
✔ 「気に入らない」という理由での返品は義務ではない
✔ 明確にポリシーを表示していればOK
🌍 新興国はどうか?
東南アジア・中東・アフリカ諸国では、
消費者保護法がEUほど厳格でない国も多く、
「No Return」ポリシーが実務上採用されているケースもあります。
ただし:
- 電子商取引法の整備が急速に進んでいる
- 越境ECでは販売先国の法律が適用される
- マーケットプレイス(Amazon等)の内部ルールが優先される
という点は要注意です。
📌 結論:「問題ない国」とは?
実は、
完全に「問題ない」と言い切れる国はほぼありません。
ただし、
比較的採用しやすいのは:
- United States
- Singapore
- 一部のアジア・中南米諸国
一方で避けるべきは:
- EU加盟国(Germany、France など)
- United Kingdom
💡 ビジネス視点での本当の問題
法律だけで考えると「No Return」は可能でも、
✔ ブランド価値は下がらないか?
✔ カスタマーレビューは悪化しないか?
✔ SNS炎上リスクは?
現代では法的リスクより評判リスクの方が怖い場合もあります。
✍️ まとめ
「No Return」ポリシーは国によって大きく扱いが異なります。
| 地域 | No Return可否 |
|---|---|
| EU | ❌ ほぼ不可 |
| UK | ❌ 不可 |
| US | ⭕ 条件付きで可能 |
| Singapore | ⭕ 比較的可能 |
| Australia | ⚠ 不良品は不可 |
最後に
もしあなたが越境ECを検討しているなら、
「返品不可にできる国」を探すよりも、
“どうすれば返品率を下げられるか”
を考える方が、長期的には賢明かもしれません。
返品ポリシーは、
単なるコストの問題ではなく、
「信頼」の設計なのです。
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