ネットショップやサービス業を運営していると避けて通れないのが 「返金リクエスト」。
どんなにサービスや商品に自信があっても一定数のお客様からは「返金してほしい」という声が届きます。
しかし、ここで間違った対応をしてしまうと信頼を失うばかりか、
悪い口コミやトラブルの元になってしまうことも。
今回は、返金リクエストが来たときにどう対応すべきか、正しい処理フローと心構えを分かりやすく解説します。
Step 1:感情的にならず、まずは「丁寧にヒアリング」
返金の申し出は購入者にとっても気まずさがあります。
だからこそ、まずは冷静かつ丁寧な聞き取りが大切です。
チェックするべきポイント:
- 返金希望の理由(商品不良/誤送/遅延/満足度/キャンセル など)
- 購入日時と注文番号
- 商品の状態(開封済みか未使用か)
- すでに返送済みかどうか
ここで重要なのは、「クレーム」ではなく「情報」として受け取ること。
Step 2:規約に基づいて対応方針を判断する
返金リクエストには、店舗ごとに定めた「返品・返金ポリシー」が適用されます。
もしまだ明確な規約がない場合は今すぐ整備しましょう。
たとえば、こんなガイドラインを事前に用意:
- 商品不良:全額返金+返品送料当店負担
- 単なる気が変わった:返金OKだが送料はお客様負担
- サービス利用後の返金:原則不可(例外あり)
※ ポリシーは事前に購入者が同意していることが前提です。
Step 3:返金の処理フローを正確に行う
返金の承認が下りたら、速やかに事務的な手続きを行います。ここでの対応スピードは信頼に直結します。
主な返金方法:
- クレジットカード決済: カード会社経由でキャンセル処理(決済日から何日以内かに注意)
- 銀行振込: 指定口座への返金(振込手数料の扱いに注意)
- 代引き: 現金書留または銀行振込での対応
- 各種ウォレット決済: プラットフォームの規定に従う(PayPay、楽天ペイなど)
注意点:
- 二重返金を避けるため、記録を必ず残す
- 返金日と金額、方法をお客様に通知する
- 会計処理にも反映させる(経理との連携が必要)
Step 4:返金+αの誠意ある対応で印象を変える
「返金したから終わり」ではなく、対応の仕方次第で「また利用したい」に変わります。
プラスαの対応例:
- お詫びのメールに心のこもった一文を添える
- 次回使える割引クーポンを同封する
- トラブルの再発防止策を丁寧に説明する
これらはコストではなく、“信頼回復の投資” です。
Step 5:ケースを記録して、チームで共有・改善へ
返金が発生したら、必ず記録して社内で共有しましょう。
管理しておくべき情報:
- 顧客情報(個人情報には配慮)
- 返金理由
- 対応日と対応者
- かかった費用
- 今後の改善点
この記録が蓄積されることで、将来的なクレーム削減・サービス品質向上に繋がります。
まとめ:返金対応は「危機管理」ではなく「顧客との再構築の場」
返金リクエストはできれば避けたいもの。
でも、うまく対応すれば「不満をチャンスに変える」ことができます。
以下を意識して対応しましょう:
✅ 冷静に話を聞く
✅ 規約に沿って判断する
✅ スムーズで正確な処理を行う
✅ 誠意ある対応で信頼を取り戻す
✅ 記録を残して再発を防ぐ
返金対応が丁寧なお店は、それだけで「信頼できるお店」として評価されます。
1件1件のやりとりがブランドをつくっていくのです。
※本記事の情報は執筆日時点のものです。今後サービス内容や料金等が変更される可能性がありますので、最新情報は各公式サイトでご確認ください。
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