海外に荷物を送ったことがある人なら、一度は「返送された!」という経験をしたことがあるかもしれません。実は、「国際郵便(例:日本郵便)」と、「DHL・FedEx・UPSなどの国際宅配便(私企業)」では、返送時の対応に大きな違いがあります。
今回は、その違いをわかりやすく解説しつつ、トラブルを未然に防ぐためのポイントも紹介します。
📮 国際郵便(日本郵便など)の返送対応
1. 配達できないと“基本は差出人に返送”
例えば、宛先不明や受取人不在で保管期限を過ぎた場合、荷物は差出人の住所に戻ってきます。この返送には数週間〜数ヶ月かかることもあり、時間のロスが大きいのがネックです。
2. 返送料はかからないことも多いが…
小包(国際eパケットやEMS)では、配達不能時に無料で返送されることが多いですが、SAL便や船便では返送不可(破棄)になることもあるため、事前の確認が重要です。
3. 追跡は限定的
日本郵便が提携する各国の郵便事業者を通しているため、返送中の追跡が途切れることもあります。
🚚 DHLやFedEx、UPS(私企業)の返送対応
1. 配達できない場合は“即座に連絡”
私企業の最大の利点はカスタマーサポートとフレキシブルな対応。受取人不在や住所エラーがあった場合、配達前に連絡をくれるケースがほとんどです。
2. 返送もスピーディー、ただし有料が基本
私企業は返送にも料金が発生するのが通常。しかも元の送料とほぼ同じ額を請求されることも。しかしスピードは速く、通常は数日〜1週間程度で戻ってきます。
3. 返送先を変更できる可能性も
柔軟な対応が可能なので、場合によっては他の受取先への転送や、受取人との連絡で再配達の調整も行えます。
📝 どちらを選ぶべき?シーン別に解説
| シーン | 日本郵便(国際郵便) | DHL/FedEx/UPS(私企業) |
|---|---|---|
| コスト重視 | ◎ 安いが遅い | △ 高いが安定 |
| トラブル対応 | △ 制限多い | ◎ サポートが充実 |
| スピード | △ 2〜4週間 | ◎ 数日〜1週間 |
| 返送時の安心感 | ◯ 基本無料(条件次第) | △ 返送料が高額なことも |
| 相手がビジネス顧客 | △ 少し不安あり | ◎ 信頼感・確実性あり |
✅ トラブルを防ぐためのチェックリスト
- ✅ 宛先の住所を英語で正確に記載(建物名・部屋番号まで)
- ✅ 電話番号を記載する(DHL等では必須)
- ✅ 郵便物の種別(EMS・eパケットなど)を確認し、返送条件も理解しておく
- ✅ ビジネス用途では、追跡性・サポート力のある私企業を使うのが無難
✉️ まとめ
国際配送は予想外のトラブルがつきもの。「安さ」の日本郵便か、「安心・スピード・サポート」のDHLなど私企業か、それぞれの特徴を理解して選択することが大切です。
目的や相手によって、最適な配送手段を見極めて、トラブル知らずの国際配送を目指しましょう!
※本記事の情報は執筆日時点のものです。今後サービス内容や料金等が変更される可能性がありますので、最新情報は各公式サイトでご確認ください。



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