海外に向けて商品を販売していると、避けて通れないのが「返送対応(リターンポリシー)」。
「商品が壊れていた」「サイズが合わない」「思っていたのと違う」——理由はさまざまですが、買い手にとって返品のしやすさは購入の大きな決め手でもあります。
今回は、人気の**海外販売プラットフォーム「eBay」「Etsy」「Mercari US」**の返送対応について、わかりやすく比較・解説します。
◆ 1. eBay:買い手寄りのスタンスが強め
🔹基本方針:買い手保護が強い(セラーに厳しめ)
eBayは「バイヤー保護主義」と言われるほど、買い手の立場を優先する傾向が強いプラットフォームです。
- 返送ポリシーの設定: セラー自身が返品可否や返送期限を設定可能(例:30日以内、返送料負担など)
- 返品理由に応じた対応:
- 商品に問題がある場合 → セラーが返送料負担
- 買い手都合の場合 → セラーが「バイヤー負担」を指定可能
- PayPal経由の購入では、買い手の返金請求が通りやすい
✅ポイント:
誠実な取引履歴と丁寧な商品説明で、理不尽な返品を未然に防ぐことが重要!
◆ 2. Etsy:クリエイター&小規模ショップ向けの柔軟なポリシー
🔹基本方針:セラーが返品ルールを自由に設定できる
ハンドメイドやヴィンテージ商品が中心のEtsyでは、商品の特性を考慮し、返送ポリシーはセラーの裁量に任されている部分が多いです。
- 返送ポリシー: セラーが「返品可」「返品不可」を明記できる
- 返送料: 買い手負担/セラー負担を明示できる
- Etsyが強制返金するケースは少ない
✅ポイント:
事前に返品ポリシーを明確に表示し、個別対応でトラブル回避を。
◆ 3. Mercari US:返品対応は原則「メルカリ判断」
🔹基本方針:トラブル時はMercariが仲裁・判断
Mercari USは、買い手と売り手の直接交渉ではなく、Mercariが介入して判断するスタイルを取っています。
- 返品リクエスト期限: 商品受け取りから3日以内
- 返品可否: Mercariが商品状態などを確認し、対応を決定
- 返送料負担: 基本的にはセラー負担になるケースが多い
✅ポイント:
「発送前の写真」「追跡番号付き発送」がトラブル回避のカギ。証拠がものを言います!
◆ 比較まとめ(一覧表)
プラットフォーム | 返品ルール設定 | 判断基準 | 返送料負担 | 備考 |
---|---|---|---|---|
eBay | 柔軟(自分で設定可) | 主に買い手寄り | 条件により変動 | バイヤー保護が強い |
Etsy | 自由度が高い | セラー裁量 | 設定次第 | ハンドメイド品に配慮あり |
Mercari US | 自由度低め | Mercari判断 | 基本セラー負担 | 写真・追跡が重要 |
◆ どのプラットフォームでも共通する「返送トラブル回避術」
- 商品説明は正確&詳細に!(サイズ、状態、注意点など)
- 発送前の商品写真を残す(特に高額品・壊れやすい物)
- 追跡可能な発送方法を選ぶ
- 返品ポリシーを明記する(英語で!)
まとめ
海外販売では、返品対応は「コスト」ではなく「信頼構築のチャンス」と考えることが大切です。
プラットフォームごとのルールを理解し、トラブルを未然に防ぐ工夫をしておけば、リピーターにもつながります。
正しい知識とちょっとの準備が、海外販売をもっとスムーズにしてくれます!
※本記事の情報は執筆日時点のものです。今後サービス内容や料金等が変更される可能性がありますので、最新情報は各公式サイトでご確認ください。