越境ECに取り組むうえで、必ず直面するのが「どの言語で販売ページを作るべきか?」という問題。英語は“世界の共通語”ですが、果たしてどこまで通じるのでしょうか?
この記事では、「英語だけで売れる国/売れない国」の違いと、現地語を使うべきかどうかの判断基準をご紹介します。
🔹 英語だけで売れる国とは?
以下のような国々では「英語だけのサイトや広告でも十分に購入されやすい」と言われています。
- 🇺🇸 アメリカ/🇨🇦 カナダ/🇬🇧 イギリス/🇦🇺 オーストラリア:当然ながら英語が第一言語の国々。
- 🇸🇬 シンガポール/🇵🇭 フィリピン:英語が公用語または広く使われている。
- 🇳🇱 オランダ/🇸🇪 スウェーデン/🇩🇰 デンマーク:非英語圏だが英語の理解度が非常に高い。
💡 これらの国では「現地語対応なし」でもCV(コンバージョン)を出せるケースが多いです。
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🔹 英語だけでは売れにくい国とは?
逆に、次のような国では「英語のみだと信頼されにくく、売上につながりにくい」と言われます。
- 🇫🇷 フランス:フランス語文化への誇りが強く、英語ページでは離脱されやすい。
- 🇩🇪 ドイツ:英語理解度は高いが「信頼」重視の文化で、現地語でないと購入率が落ちる傾向。
- 🇰🇷 韓国/🇨🇳 中国/🇹🇼 台湾:英語理解者はいても、商品ページは現地語であることが前提。
- 🇧🇷 ブラジル:ポルトガル語圏で、英語だけでは訴求が弱い。
📉 英語だけだと広告クリックはされても、カートに入れたあと離脱するケースが多い国々です。
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🔹 多言語対応が売上に直結する国・ジャンル
特に以下のような条件のときは「現地語対応の有無」が明確に売上に影響します。
- 美容/健康/サプリメント系 → 成分説明や使い方の理解が不可欠
- ベビー用品/キッズ → 保護者の安心感が重要
- 単価が高い商品 → 信頼性を伝える文章が求められる
- クレジットカード払いを促したいとき → 決済時の心理的ハードルを下げるため
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🔹 英語+現地語の“ハイブリッド戦略”がベストなケースも
- 🇪🇺 EU圏内 → トップページやメニューだけは現地語、商品詳細は英語+翻訳で対応
- 🇯🇵 日本 → 英語でも販売は可能だが、日本語ページの方が「CVRが2倍になる」ケースも多い
- 🌏 東南アジア → 英語+現地語併記がトレンド。例:インドネシア語+英語、タイ語+英語など。
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🔹 自動翻訳だけでは信用されない?
Google翻訳などで「とりあえず現地語化」するケースも多いですが、注意が必要です。
- 機械翻訳の誤訳 → ユーザーが不安になり離脱
- ニュアンスが伝わらない → 感情に響かないコピーになる
- 法的表現・注意書きが不自然 → トラブルの原因に
💥 特に「返品ポリシー」「使用上の注意」「素材表記」などは、正確な表現が求められます。
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🔹 結論:英語だけで“入口”を作り、売れる国は“現地語”で育てる
英語だけでアクセスを集めるのは可能。
しかし、顧客の信頼と購入率を高めたいなら「現地語への対応」が必須になる国も多いのです。
言い換えれば:
- 英語 → 集客と第一印象
- 現地語 → 信頼構築とCV向上
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📌 補足:多言語対応を簡単にする方法
- Shopifyなどの越境ECプラットフォームは、多言語切り替え機能あり
- Weglot、Langify、TMS系ツールで翻訳を自動化しつつ、重要な箇所は人力でチェック
- 商品レビューやFAQも現地語化すると効果UP!
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🛠 ご希望があれば、「売れる多言語ECサイト設計」や「自動翻訳+ネイティブ校正」の導入サポートもお手伝いできます。気軽にご相談ください!