近年、越境ECでの販売は急成長を遂げていますが、海外市場で成功するためには、ただ商品を出品するだけでは足りません。消費者の信頼を得て、共感を呼び起こし、拡散を促進するためにはどうすればよいのでしょうか?
その答えの一つが「UGC(ユーザー生成コンテンツ)」です。今回は、UGCの重要性とそれを活用するための戦略について詳しくご紹介します。
UGC(ユーザー生成コンテンツ)とは?
UGCとは、ユーザーが作成したコンテンツを指します。具体的には、以下のような内容が含まれます:
- レビュー
- SNS投稿
- 写真・動画
- ブログ記事
これらは、企業が発信する広告やプロモーションとは異なり、第三者の視点から商品の良さが伝わるため、消費者にとって信頼性が高く感じられます。特に、海外市場では、企業が発信するメッセージよりも、実際のユーザーによる体験談やレビューの方が影響力を持つことが多いのです。
越境ECにおけるUGCの役割
- 第三者視点での信頼性アップ
- 特に英語圏では「企業発信よりレビュー重視」の傾向が強いです。レビューやSNSでのユーザーの投稿は、製品やブランドに対する信頼を高め、購入の決め手になります。
- ブランドの共感と拡散を促進
- UGCを通じて、顧客は商品に対して自分自身のストーリーや体験を共有します。このようなストーリー投稿や写真付きレビューは、他の消費者の心に響きやすく、拡散の力を持っています。
- 広告・商品ページへの活用
- 多くの企業が、UGCを許可を得た上で自社の広告や商品ページに流用しています。これにより、消費者からの信頼をさらに強化し、商品ページに訪問する人々の購買意欲を刺激することができます。
UGCを増やすコツ
UGCを増やすための具体的な方法もいくつかあります。以下の方法を活用することで、より多くのユーザーからのコンテンツを引き出すことができます。
- フォローアップメールでレビュー依頼
- 購入後1〜2週間後に感謝のメールを送り、その中でレビューの投稿を依頼します。購入者はその後、製品についてのフィードバックを提供する意欲が高まります。
- SNSキャンペーンの実施
- 例:「#mylife_with_◯◯」というハッシュタグを使って、ユーザーに自分の生活に製品をどのように取り入れているかを投稿してもらうキャンペーンを行います。SNSを活用することで、UGCがより広範囲に拡散されます。
- 写真付きレビュー特典
- 次回購入時に10%オフやノベルティのプレゼントを提供することで、写真付きレビューを投稿してもらうインセンティブを作ります。
- 海外インフルエンサーへの提供
- 海外のインフルエンサーに製品を提供し、その体験談をUGCとして展開します。インフルエンサーの影響力を借りることで、より多くのユーザーにリーチすることができます。
UGC × 越境D2C:最強の組み合わせ
D2C(Direct to Consumer)ブランドは、ただ製品を販売するだけでなく、消費者との「共感・体験・ストーリー」を売るスタイルが特徴です。このスタイルにUGCを組み合わせることで、以下のような理想的なサイクルが生まれます:
- 商品購入
- SNSやレビューで体験を共有(UGC)
- 共感した新規顧客が購入
- ファン層の拡大とブランド定着
このサイクルは、ブランドが単に商品を売るだけでなく、消費者との強い絆を築くための重要な要素となります。
越境D2Cに最適なターゲット
越境D2Cが向いている人には、次のような特徴があります。
- 自社ブランドで世界に売りたい人:ブランディング設計やストーリー、UGC活用がカギとなります。
- Amazon依存から脱却したい人:集客導線(SNSや広告)と顧客対応体制を整えることが重要です。
- 海外のファンと繋がりたい人:継続的なUGCの活用とコミュニティ形成が成功の要となります。
まとめ:越境D2CとUGCはセットで考えるべき!
越境EC、特にD2Cブランドの成功には、UGCの活用が不可欠です。UGCは単に商品の評価を得るためだけでなく、消費者との絆を深め、ブランドの拡大を促進する強力なツールとなります。自社ブランドを世界に広げたいと考えているなら、UGCを積極的に取り入れる戦略が成功のカギとなるでしょう。